しようぐん⚡雷恐怖を克服する

雷恐怖症 のため、雷克服計画書を作成し自分自身を実験台にして実践しています。

お好み焼き食べたい

お好み焼きか…」
「うん」
「小麦粉に何でもかんでも入れて、かき混ぜ鉄板で焼く。具材は何でも良い。豚肉が好きなら入れれば良いし、豪華な食材を用意しても良い。お好み焼きなのだから好きにすれば良い。だが、その中で『ミックス』というメニューだけはどうしても理解しがたい。『豚玉』や『もちチーズ』は中に豚肉や餅という具材がメインに入っているのだからメニューの通り理解できる。しかし『ミックス』とは何ぞや。ミックスが中に入っているのか。否。豚肉やエビやイカ、紅ショウガ、勿論卵などが入っているではないか。何故『豚エビイカ紅ショウガ玉』ではないのか。そう思わないかね?」
「そうだね」
「そうだろう、そうだろう。故に『ミックス』を注文するのはロマンであり、そして勝負でもあるのだ。もしかしたら、中から鶏の足が「こんにちばぁ」してくるかもしれないのだよ。そう考えただけでも震えが止まらない。鳥肌とは正にこの事だ。そして、私が先程食した『豚玉』と『もちチーズ』だって今頃は胃の中で「なかよしミックス」になっている頃あいだ。豚肉の程よい脂がジャブだとしたら、もちはボディブローだ。レフリーのチーズはそこに割って入る。胃の中は歓喜に湧き、そして最終ラウンドを迎え、ボロボロになった両者は「燃え尽きたぜ…真っ白にな…」と言っているかどうかは知らないが、とにかく豚肉ともちの戦いは終わり、お互いの肩を支えあってチーズとともに花道(腸な)へ向かっていくのだよ。わかるかね?」
「ミックス食べたいの?」
「いただこう」